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外国人材のための防災マニュアル「備えあれば憂いなし!」

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外国人材のための防災マニュアル「備えあれば憂いなし!」

外国人材のための防災マニュアル「備えあれば憂いなし!」

2024/10/31

目次

    外国人材と防災の重要性

     日本は自然災害が頻繁に発生する国であり、地震、台風、大雨などの災害リスクが高い国です。そのため、日本に在留する外国人材は、災害時の対応や緊急事態の対処について、基本的な知識と備えが求められます。特に特定技能を持つ外国人労働者にとって、適切な防災対策は自身の安全を守る重要な要素です。
     外国人が日本で生活する際には、言葉の壁や文化の違い、生活ルールの理解不足といった不安が伴います。災害時にはその不安が一層強まるため、情報収集や緊急時の対応方法について、あらかじめ学んでおくことが必要です。外国人生活支援ポータルサイトなどでは、生活・就労ガイドブックを提供しており、第10章には緊急・災害関連の情報がわかりやすく記載されています。
     また、国土交通省や内閣府のポータルサイトでは多言語対応の防災情報が提供されており、日本語が難しい外国人でも利用しやすい設計になっています。これらの情報源を活用し、日常から災害に備えることが大切です。
     特に外国人材を雇用する企業や自治体は、彼らが災害時に適切な行動を取れるようにサポートする取り組みを強化しています。多言語での防災訓練や情報提供、緊急連絡先の確認など、具体的な対策を講じることが望まれます。
     このマニュアルでは、外国人材が安心して日本で生活・働くための防災知識と備えを提供することを目的としています。適切な情報と準備をもって、災害リスクに対処し、安全な生活を送るための一助となれば幸いです。

    日ごろからの備えと基本知識

    災害時の基本行動

     災害が発生した際には、まずは自分の身を守ることが最優先です。日本では地震や台風といった災害が頻繁に発生しますので、在留外国人もその特性に応じた災害対策を知識として持つことが重要です。まず、地震の際には、重い家具や家電には近づかないようにし、頭を守りながら安全な場所に避難します。台風や大雨の場合には、事前に気象情報を把握し、屋内にとどまり危険を避けます。

    緊急連絡先の確認

     緊急時には迅速に適切な連絡が取れるよう、緊急連絡先を確認しておくことは不可欠です。特定技能を持つ外国人も含め、在留外国人は生活・就労ガイドブックや自治体が提供する多言語支援のツールを活用し、日本の緊急連絡先を事前に理解しておきましょう。110(警察)、119(消防・救急)は覚えておくべき重要な番号です。それに加え、地域の避難所の連絡先も確認しておくと安心です。

    避難場所の確認

     日本は自然災害が多いため、在留外国人も日ごろから避難場所の確認を行うことが重要です。地域で指定されている避難場所を地図で確認し、実際に行ってみることをおすすめします。また、避難計画を家族や同居人と共有しておくことも大切です。外国人生活支援ポータルサイトでは、さまざまな言語で緊急・災害時の情報が提供されていますので、これらの情報をもとに備えを万全にしておきましょう。

    防災グッズの準備

    必要なアイテムリスト

      防災グッズの準備は、災害時の安心・安全を確保するために欠かせない要素です。特に在留外国人にとっては、言語の壁や生活環境の違いから、緊急時の備えが不足しがちです。以下に、必要なアイテムリストをまとめましたので、参考にしてください。

    1. 非常食と水:最低でも3日分、できれば1週間分の保存食と飲料水。
    2. 衛生用品:トイレットペーパー、ウェットティッシュ、使い捨てマスク、生理用品。
    3. 医薬品:常備薬、救急セット、消毒液。
    4. 防寒具:毛布、使い捨てカイロ、レインコート。
    5. ライト:懐中電灯、予備電池、ランタン。
    6. 通信手段:携帯電話の充電器、予備バッテリー。
    7. 現金:小銭や千円札などの現金。
    8. 重要書類:パスポート、保険証、在留カードのコピー。
    9. その他:ビニール袋、ホイッスル、ポケットナイフ。

    これらのアイテムをそろえておくことで、日本での生活でも安心して災害に備えることができます。

    持ち出し袋の作り方

      持ち出し袋は、災害時にすぐに持って避難できるように準備するバッグです。在留外国人の方々も、防災のために必ず持ち出し袋を用意してください。以下に、持ち出し袋の作り方を具体的に説明します。

    バッグの選定: 防水性があり、背負いやすいリュックサックを選びましょう。両手が自由に使えるため、避難時にも便利です。
    アイテムの優先順: 持ち出し袋には、前述のアイテムリストをもとに、優先順位をつけて入れてください。まずは、水や非常食、医薬品などの生命維持に必要なものを入れましょう。
    アイテムのパッキング: 軽いものを上部、重いものを下部に配置して、バランスを取りやすくします。また、小さなポーチやジップロックバッグを使って、小物を整理しやすくしましょう。
    定期的なチェック: 持ち出し袋の中身は、定期的にチェックして、食料の賞味期限やバッテリーの状態を確認しましょう。少なくとも半年に一度は見直すことをお勧めします。

    このようにして作成した持ち出し袋は、災害時に迅速に対応できるため、在留外国人の方々も安心して暮らすことができます。特定技能で日本に来ている方々も、この準備をしっかりと行い、もしもの時に備えましょう。

    日本の災害特有の対策

    地震への備え

     日本は地震が非常に多い国であり、世界のマグニチュード6以上の地震の約20%が日本で発生します。したがって、在留外国人の皆さんが地震への備えをしっかりと行うことは非常に重要です。地震が発生した際には、まず机の下に隠れて頭を守り、その後、揺れが収まるまで待つことが基本です。また、家具の固定や非常持ち出し袋の準備も大切です。
     特定技能を持つ外国人労働者やその他の在留外国人も、日本に来た際には生活オリエンテーションで災害時の緊急対応情報を8時間以上学ぶことが義務化されています。このオリエンテーションでは、地震発生時の基本的な対応方法や、公的機関から提供される多言語の防災情報の利用方法が詳しく説明されます。

    台風・大雨への備え

     日本では台風や大雨が頻繁に発生します。特に夏から秋にかけては多くの台風が接近し、強風や大雨による被害がもたらされることが多いです。台風や大雨への備えとしては、事前に家の周りの安全を確認し、風雨の強い日は外出を避けることが推奨されます。また、気象庁のサイトやNHK WORLD JAPANでは、多言語対応で台風や大雨の情報が提供されており、信頼できる情報源として活用することが重要です。
     さらに、緊急時には避難指示や避難勧告が発令されることがあります。在留外国人の方は、これらの避難情報が提供される外国人生活支援ポータルサイトや「生活・就労ガイドブック」の第10章を参考にし、緊急連絡先や避難場所を事前に確認しておくことが重要です。これにより、災害時に迅速かつ適切な行動を取ることができます。

    災害時の情報収集方法

    多言語での情報提供

     日本は地震や台風など自然災害が多い国です。在留外国人にとって、災害時の情報収集は非常に重要です。日本政府や各自治体は多言語での情報提供を行っており、「外国人生活支援ポータルサイト」では「生活・就労ガイドブック」が提供されています。特に第10章には緊急・災害関連の情報がわかりやすく記載されており、やさしい日本語、英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語など多くの言語に対応しています。
     また、国土交通省と内閣府も多言語で防災情報を提供するポータルサイトを運営しており、日常的に利用することが薦められます。NHK World Japanも、日本語を含む21言語でニュースを配信しており、各種災害情報を確認するのに役立ちます。外国人労働者の皆さんは、これらの多言語の情報源を活用し、いつでも最新の災害情報を把握できるようにしておくことが重要です。

    信頼できる情報源の活用

     災害時には、信頼できる情報源を活用することが不可欠です。日本気象庁のサイトは、緊急地震速報、津波速報、台風、大雨の情報を多言語対応で提供しており、これらの情報は特に正確かつ迅速です。
     また、内閣府の「防災情報のページ」では、各種災害予報や警報等の情報が提供されています。自治体の公式ウェブサイトやSNSも信頼できる情報源として活用できます。特定技能で働く外国人や在留外国人は、これらの信頼性の高い情報源にアクセスし、災害時の適切な対応方法を常に確認しておくことが重要です。
     さらに、企業や自治体による外国人材向けの防災セミナーやワークショップに参加することも、災害時の情報収集に役立ちます。在留外国人を支援する企業や自治体の取り組み事例も多く、積極的に活用しましょう。

    外国人材支援の取り組み事例

    企業の取り組み

     日本の企業は、在留外国人への防災対策として様々な取り組みを行っています。特定技能の外国人労働者が安心して働くためには、災害時の備えが必要です。企業では定期的な防災訓練を実施し、緊急時の対応方法を外国人社員に教えることが一般的です。また、緊急時には、多言語対応のマニュアルや動画を用意し、異なる言語の背景を持つ社員にも理解しやすい形で情報を提供しています。
     例えば、某製造業の企業では、外国人社員向けに多言語で書かれた防災ガイドブックを配布しています。このガイドブックには、地震や台風、大雨などの災害に対する具体的な対処方法が記載されています。また、非常用持ち出し袋の作り方や必要なアイテムリストも詳しく説明されています。さらに、企業内のコミュニケーションを強化するために、日常的に外国人社員との交流を図り、彼らが持つ不安を解消するサポートを行っています。このような企業の取り組みは、外国人労働者が安心して働く環境を整えるために非常に重要です。

    自治体のサポート

     日本の自治体も外国人材への支援を積極的に行っています。自治体が提供する防災情報は、多言語で提供されており、やさしい日本語、英語、中国語、韓国語など、様々な言語に対応しています。これにより、在留外国人が災害時に迅速かつ正確な情報を得ることができます。
     例えば、東京都は外国人向けに「外国人生活支援ポータルサイト」を運営しており、生活や就労に関する情報を提供しています。サイト内の「生活・就労ガイドブック」には、第10章に緊急・災害に関する情報が記載されており、緊急連絡先や避難方法がわかりやすく解説されています。このガイドブックは、多言語での提供もされており、外国人が安心して日本で生活できるよう配慮されています。
     さらに、特定技能1号外国人に対する生活オリエンテーションにも、災害時の緊急対応情報が含まれており、公的機関との手続きや医療機関に関する情報も提供されています。自治体のサポートは、災害に対する備えを強化し、外国人が安全に安心して暮らせる環境を整えるために重要な役割を果たしています。

    災害後の心のケア

    ストレス管理

     災害後の生活は多くのストレスを伴います。特に在留外国人の方々は、日本の災害に対応するための知識や情報が限られていることが多く、不安を感じやすいです。まずは自分の心の状態を確認し、気持ちをリラックスさせる時間を持つことが重要です。散歩や深呼吸、好きな音楽を聴くなど、自分なりの方法でストレスを緩和しましょう。また、友人や家族と連絡をとることで孤独感を減らすことも大切です。

    相談窓口の活用

     災害後に不安を感じたり、困ったことがあれば、ぜひ相談窓口を活用してください。多くの自治体や団体では、特定技能を持つ外国人労働者を含む在留外国人向けの相談窓口を設けています。それらの窓口では、多言語で対応し、必要な情報や支援を提供しています。気軽に相談することで、安心感を得られたり、新たな情報が得られる場合があります。生活支援ポータルサイトや国土交通省内閣府のポータルサイトも参考にすると良いでしょう。

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